メッシやC・ロナウド(左から)ら歴代バロンドール受賞者が審査員となる新たな賞が誕生する【写真:Getty Images】
1956年にヨーロッパでの年間最優秀選手に与えられる「バロンドール」を創設した仏『フランス・フットボール』誌が、新たな試みを始めることになった。
同誌は24日、新たに「若手版バロンドール」とも言える「コパ・トロフィー」の創設を発表した。1958年にフランス人として初めてバロンドール受賞者となったレイモン・コパの名前にちなんだ新たなトロフィーの選考対象となるのは、世界中でプレーしている21歳以下の選手たちだ。
様々な形を経て現在では全世界でプレーする最高の選手に贈られる賞へと変貌を遂げた、一般に知られる「バロンドール」の受賞者は『フランス・フットボール』誌が選定した候補者の中から世界中のサッカー記者の投票で決められる。
一方、「コパ・トロフィー」は存命の歴代バロンドール受賞者たちによって選ばれることになった。もちろん近年受賞を争い続けているリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドだけでなく、ジネディーヌ・ジダン氏やロナウジーニョ氏、ロベルト・バッジョ氏らも審査員ということになる。
歴代の世界最高の名手たちから、最高の若手選手と認められることの名誉の大きさは計り知れない。なお、「コパ・トロフィー」の最初の受賞者は従来のバロンドールと、今年から始まる女子バロンドールと同じく12月3日に発表されることになっている。
今年の「コパ・トロフィー」で審査員を務める33人の歴代バロンドール受賞者は以下のとおり(カッコ内は国籍と受賞年)。
ルイス・スアレス(スペイン/1960年)
デニス・ロー(スコットランド/1964年)
サー・ボビー・チャールトン(イングランド/1966年)
ジャンニ・リベラ(イタリア/1969年)
ゲルト・ミュラー(ドイツ/1970年)
オレグ・ブロヒン(ウクライナ[受賞時はソ連]/1975年)
フランツ・ベッケンバウアー(ドイツ/1972年、1976年)
アラン・シモンセン(デンマーク/1977年)
ケビン・キーガン(イングランド/1978年、1979年)
カール=ハインツ・ルンメニゲ(ドイツ/1980年、1981年)
パオロ・ロッシ(イタリア/1982年)
ミシェル・プラティニ(フランス/1983年、1984年、1985年)
イーゴリ・ベラノフ(ウクライナ[受賞時はソ連]/1986年)
ルート・フリット(オランダ/1987年)
ローター・マテウス(ドイツ/1990年)
ジャン=ピエール・パパン(フランス/1991年)
マルコ・ファン・バステン(オランダ/1988年、1989年、1992年)
ロベルト・バッジョ(イタリア/1993年)
フリスト・ストイチコフ(ブルガリア/1994年)
ジョージ・ウェア(リベリア/1995年)
マティアス・ザマー(ドイツ/1996年)
ジネディーヌ・ジダン(フランス/1998年)
リバウド(ブラジル/1999年)
ルイス・フィーゴ(ポルトガル/2000年)
マイケル・オーウェン(イングランド/2001年)
ロナウド(ブラジル/1997年、2002年)
パヴェル・ネドベド(チェコ/2003年)
アンドリー・シェフチェンコ(ウクライナ/2004年)
ロナウジーニョ(ブラジル/2005年)
ファビオ・カンナバーロ(イタリア/2006年)
カカー(ブラジル/2007年)
リオネル・メッシ(アルゼンチン/2009年、2010年、2011年、2012年、2015年)
クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/2008年、2013年、2014年、2016年、2017年)
【了】