試合のテーマは「守備」
アーセナルにとっては、「勝てて良かった」というような試合であり、逆にエバートンからすれば、「なぜ勝てなかったんだ」というような試合でもあった。
2018/19シーズンは開幕2連敗スタートと厳しい船出となったアーセナルだったが、ここ最近は勝ち星を積み重ねている。現地時間20日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・グループリーグ第1節の対ヴォルスクラ戦の勝利を合わせれば、公式戦4連勝中だ。優勝争いへ食い込むためにも、エバートン戦にも勝利し、連勝を伸ばしたいところだった。
一方のエバートンは、今夏に積極的な補強を行い、十分な戦力を揃えることに成功した。が、シーズンが始まってみるとDF陣の怪我が相次ぎ、なかなか勝利を挙げることができていない。今季ここまで無失点試合はなし。リーグ戦5試合で9失点と、問題は深刻化していた。
ただ、守備面の課題という面についてはアーセナルにも同じことが言える。同クラブも今夏、ソクラティス・パパスタソプーロスやステファン・リヒトシュタイナーなどを獲得し、守備の強化に成功したかに思われたが、今季のリーグ戦5試合で無失点試合はなしと、苦しんでいる。
そのためアーセナル対エバートンというゲームにおけるテーマは「守備」。両チームの改善ポイントが、この試合のカギを握ることになった。
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