CLローマ戦からメンバーを5人変更
試合終了のホイッスルが鳴り響くと、エスパニョールの選手たちはサンティアゴ・ベルナベウのピッチに倒れ込んだ。リーグ4試合で2勝1分1敗。好調をキープしていた同クラブは90分間集中を切らさず、レアル・マドリーを苦しめた。が、やはり敵わなかった。逆に、ホームチームからすれば、難しい相手であったエスパニョールをクリーンシートで退けたことは大きかったはずだ。
この日、レアルはチャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第1節、対ローマ戦から先発メンバーを5人入れ替えた。GKには新加入のティボー・クルトワを起用。右SBはダニエル・カルバハルに代わってアルバロ・オドリオソラ、左SBはマルセロに代わってナチョ・フェルナンデスがスタメンに名を連ねた。さらに、チームのキーマンであるトニ・クロースをベンチ外にし、ダニ・セバージョスを起用。前線の3枚はマルコ・アセンシオ、イスコ、カリム・ベンゼマで形成され、好調のガレス・ベイルはベンチから戦況を見つめることになった。
試合開始早々からボールを保持したのはやはりホームチームだった。4分には右サイドを駆け上がったオドリオソラのクロスからイスコがシュートを放つなど、立ち上がりからアウェイチームに対し圧力をかけ続けた。ボールを失った際にはセバージョスとカゼミロが一気にスピードを上げてプレスをかけ、エスパニョールのビルドアップを阻止するなど攻守においてレアルは、優位を保ったのである。