香川メンバー入りか。システムもメンバーも固定されず
“模索”は続くようだ。9月22日に行われるブンデスリーガ第4節で、TSGホッフェンハイムと戦うボルシア・ドルトムント。20日に行われた会見で、ルシアン・ファブレ監督は、改めて「時間を必要とする」ことを強調した。
「我々が最適なシステムと最適な組み合わせを見つけるまでに、時間を必要とする。2〜3週間だけではない」
このコメントを額面通りに受け取るならば、指揮官の“最適解”を見出すための旅路は、少なくとも10月の代表ウィークに突入するまでは続くようだ。そしてファブレ監督は、その旅程がさらに長引く可能性も示唆した。このまま“最適解”を見出せない期間が長引けば、リーグ戦やカップ戦の結果に悪影響が出始めることも懸念されるが、いずれにせよ、現時点ではスイス人指揮官の中でレギュラーは固定されていない、ということになる。
また、会見で語られるところでは、太ももの筋肉の問題で離脱中のパコ・アルカセルが、土曜日の試合で起用できるかは不透明な状況だそうだ。よって、14日のフランクフルト戦でインパクトを残した[4-4-2]が、再びホッフェンハイム戦で試される可能性は低いだろう。18日に行われたCLクラブ・ブリュージュ戦に引き続き、[4-2-3-1]、または[4-3-3]といった布陣で“模索”するのではないか。
同ホッフェンハイム戦では、トーマス・ディレイニーが復帰する見込み。膝の問題で離脱するまで、デンマーク代表MFは常に先発起用されていたことを考えれば、ブリュージュ戦でメンバー入りした誰かがベンチ外になる。これまでのファブレ監督の起用法を踏まえると、ユリアン・バイグルか香川真司のどちらかになってしまう。だが、冒頭のコメントが示すように、スイス人指揮官の頭の中でレギュラーが固定されていないのであれば、今後は積極的に起用されてこなかった選手たちが、試されていくことになる。つまり、バイグルも香川も、ブリュージュ戦に続いて、メンバー入りする可能性はある、ということだ。