香川、CL初戦で今季初出場
心は折れていなかった。
「自信はある」
試合後、香川真司は力強く語った。9月18日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)、グループAの初戦。ボルシア・ドルトムントは、クラブ・ブルージュを1-0で退けた。辛勝だった。
アウェイに乗り込んだドルトムントは[4-2-3-1]の布陣でベルギー王者との一戦に臨んだが、後方でボールを回せても、効果的にアタッキングサードに入っていくことはできなかった。
まずはベンチから試合を見た香川が振り返る。
「やはり引かれた時っていうのは、非常に苦労している。それはブンデスリーガもそうですし、ましてやこういう(CLの)舞台だったら、相手もインテンシティ高いですし、非常にコンパクトで守備が整っていたので、なかなか崩し切れてなかったと思いますし。まあ、僕たちもやっぱりまだ新しい監督になったばかりの中で、修正、課題であったり、そういうものが非常に出ているんじゃないかなと思います」
常々ルシアン・ファブレ監督が「時間が必要」と語っているように、まだまだドルトムントは戦い方を模索している。例えばクラブ・ブルージュ戦での中盤は、ダブルボランチにユリアン・ヴァイグルとアクセル・ヴィツェル、トップ下にマリオ・ゲッツェという構成だったが、これは今季初の組み合わせだ。そして背番号23が、ゲッツェに代わって62分から途中出場した。
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