“神の子”。カンプ・ノウで大暴れ
まさに“神の子”。リオネル・メッシという男は、一体どこまで伝説を作り上げるのだろうか。
チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグB組第1節、対PSV戦を4-0で勝利したバルセロナ。この試合を彩ったのは間違いなくメッシだった。その姿は紛れもなく世界最高のフットボーラー。夜遅くまで試合を見ていた方も、背番号10のプレーで眠気が吹き飛んだのではないだろうか。まずは、そんなメッシの得点シーンを振り返っていきたい。
前半32分、ペナルティエリア手前中央でウスマンヌ・デンベレがファウルを受け、FKを獲得。ボールをセットしたメッシは本拠地カンプ・ノウの大歓声を浴びながら、ふわりとしたボールを蹴り込んだ。コースは完璧、GKジュルーン・ズートは指一本触れることなく、ボールはゴール右隅へ吸い込まれた。
後半はPSVに押し込まれる時間帯が多かったホームチームだったが、74分のデンベレのゴールによってリードを2点に広げることに成功。そして再び、あの男がオランダ王者を襲ったのである。
77分、右サイドを駆け上がったセルジ・ロベルトのクロスが跳ね返されると、これをペナルティエリアの外で構えていたイバン・ラキティッチが回収。その瞬間にメッシはギアを上げペナルティエリア内へ侵入し、背番号4からのパスを呼び込んだ。浮き球のパスだったが、左足でうまく抑え込んでゴール左下隅に流し込み、この日自身2得点目をゲット。完全にPSVを無力化した。
さらに86分、ペナルティアーク手前中央でボールを受けたルイス・スアレスがパスを受けると、後方に待ち構えていたメッシへフリック。背番号10はそのままゴールへ運び、冷静にゴールへ流し込んだ。