地震でチリ戦は中止。強化スケジュールに影響は?
南野拓実と伊東純也の日本代表初ゴールなどで3-0と完勝したコスタリカ戦から1週間。森保一監督はA代表合宿中に負傷した杉本健勇が所属するセレッソ大阪と、2018年アジア大会で負傷したU-21日本代表の前田大然が所属する松本山雅へ謝罪行脚に出かけた後、オフに入った。
次の活動は10月12日のパナマ戦と同16日のウルグアイ戦に向けた日本代表合宿。そして指揮官は今週から再び国内外の日本代表候補のチェックに奔走することになる。
とはいえ、森保ジャパンの最初の活動に誤算が生じたのは事実。6日未明に発生した北海道胆振東部地震の影響で7日のチリ戦が中止になったからだ。今回の日本代表合宿は3日から11日までの9日間の予定だったが、6日はトレーニングができず、7日も35分と22分の紅白戦2本を行うにとどまった。「チリ戦とコスタリカ戦の2試合で招集したメンバー23人を全員見てみたい」と語っていた指揮官にとっても、チャンスを与えられなかった選手にとっても不運だった。
今回予定されていた2試合ではアルトゥール・ビダルらを擁するチリ代表の方が、より本気度の高いメンバーを揃えていた。その強豪に現有戦力のベスト布陣をぶつけ、コスタリカ戦でそれ以外の選手をテストするというプランを森保監督は持っていたはず。そうすれば、チリ相手に中島翔哉や堂安律、南野らの真価を問うことができたし、コスタリカ戦で伊藤達哉や植田直通、冨安健洋といった欧州から呼び寄せた戦力もプレーさせることができた。
浅野拓磨も指揮官の特徴や人間性をよく理解している選手だったため、コスタリカ戦は控えに回したところもあったのだろうが、本来であればもっと長い時間、見たかったに違いない。そういった様々なテーマにトライするチャンスが失われてしまった。