下位との差はないものと考えるべき
「新潟で残留していた時というのは、その状況から誰も逃げることなく、みんなで一つになって、みんなで戦っていた。今、現実的に言ったら残留争いをしているし、サポーターの人も相当悔しい思いをしていると思う。僕ら選手はもっと自覚を持って戦っていかないといけない」
この日、他会場ではレイソルのライバルたちが次々と勝利を手にしていった。サガン鳥栖は首位を走るサンフレッチェ広島に1-0と競り勝ち、ガンバ大阪もアンドレス・イニエスタ擁するヴィッセル神戸に逆転勝利。最下位のV・ファーレン長崎は7連勝中の名古屋グランパスとの打ち合いを制し、連敗を『5』で止めた。この結果、レイソルは順位を16位に落とした。
「立ち上がりの入りとかは何度も何度も失敗している。次こそは失敗できない状況なので、とにかく今日ダメだったところをしっかりみんなで改善して、次の試合に臨むだけだと思います」(手塚)
下にいるのはG大阪と長崎のみ。彼らは勝ち点3以上の収穫を得たはずで、勢いが増す可能性は大いにある。特に17位のG大阪との差はわずか『2』。もはや差などないものと考えたほうがいいだろう。
柏レイソルは次節、15位・サガン鳥栖と対戦する。何試合も前からそうだが、この直接対決も大一番である。現実から逃げずに臨むしかない。
(取材・文:青木務)
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