浅野拓磨も指摘した攻撃の迫力不足
しかし攻撃面に目を向ければ、無得点に終えてしまっている。同時に浅野は「全体的に怖さは感じなかったですけど」とも話した。マルコ・ロイスの個の力で単発的に脅威を与えることはあっても、68分にマハムート・ダフードが左サイドのヴォルフに叩き、その折り返しをファーサイドでロイスが決め切れなかったように、連動性で敵を崩すシーンは見受けられなかった。
ハノーファーを相手にドルトムントが、チームとして「全体的に」機能したとは言い難かった。アクセル・ヴィツエル、トーマス・ディレイニー、ダフードの3人で中盤を構成する[4-3-3]は、現時点での“最適解”になり得ていない。ファブレ監督が語るように、「最適なシステム」を見つけるため、まだ「時間が必要」なのだ。
よってフランクフルト戦では、多少なりともメンバーの変更が行われそうである。まずスイス人指揮官は、会見でヤコブ・ブルーン・ラーセンの起用を示唆した。19歳のデンマーク人FWは、プレシーズンで好調を維持していたものの、8月中旬の練習中に負傷。戦列を離脱していた。しかし中断期間の6日に行われたVfLオスナブリュックとのテストマッチで復帰すると、4ゴール1アシストの活躍。この結果には指揮官も目を細めている。
【次ページ】ゲッツェ起用には消極的。香川の先発はあるか?