まだ不安定なドルトムントの新システム
まだ“最適解”は見つかっていないようだ。
9月14日、金曜の夜に今季2度目のホームゲームを迎えるボルシア・ドルトムント。ブンデスリーガの第3節で、アイントラハト・フランクフルトと戦う。
12日に行われた記者会見で、ルシアン・ファブレ監督は「時間が必要であること」を繰り返し強調した。新任のスイス人指揮官によれば、現行のドルトムントにとって「最適なシステム」を見つけるために、まだ「時間が必要」なのだという。
代表ウィークに突入する直前、8月31日に行われたハノーファー戦で、ファブレ監督は[4-3-3]の布陣を採用。先発メンバーは、右のウィングがクリスティアン・プリシッチからマリウス・ヴォルフに代わったことを除けば、リーグ開幕戦のRBライプツィヒ戦と同じメンバーである。
4-1で勝利したライプツィヒ戦と打って変わり、ハノーファー戦の[4-3-3]0-0と沈黙した。もちろんライプツィヒ戦でも、開始直後に失点したように、スコアの上では大勝だったが、[4-3-3]は不安定な姿を露呈していた。
ライプツィヒ戦を終えてからの4日間だけで、チームを完成に導くことは難しい。また、対戦したハノーファーの浅野拓磨が試合後に「すごい堅いなっていう感覚はあった」と語ったように、無失点に抑えたことを踏まえれば、守備面では一定の成果を残したと言えるだろう。
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