1トップ争いは活性化するか
「(足下でボールを受けるプレーは)、自分の強みではないと分かってますし、そこは割り切ってプレーすることも大事だと思いますし、自分は自分の強みであるスピードを生かしたプレー、チームのために走るというのは僕が代表に呼ばれている限り一番求められているのはそこだと思うので、まずは自分の強みを出すことに集中してやって行きながらも、プラスアルファでそういったところ(ポストプレー)もレベルアップしていければ」
今もって1トップの最有力候補が大迫であることは間違いなく、強さとスピードを兼ね備え、世界最高峰の1つであるプレミアリーグで奮闘する武藤も有力候補だ。そこに今回見せた攻撃スタイルが継続されればこれまでサイドでの起用も多かった小林、さらに浅野が1トップの候補として加わり、また今回は怪我で離脱したが長身FWの杉本健勇もいる。そしてFWは得点という結果がものを言うポジションであり、ここからクラブでアピールして台頭する選手も出てくるはず。
ロシアまでの4年間は岡崎慎司がおり、途中から大迫が頼れる主軸として台頭したものの、全体的には手薄なポジションだった1トップだが、森保監督がそれぞれの特徴を生かした多様性のある選手起用を提示したことで、ポジション争いが活性化して行きそうだ。
(取材・文:河治良幸)
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