「カタールW杯までに解決すべき課題は3つ」
――10月の試合ではW杯に出場した欧州組が代表に復帰することが予想されますが、今のチームとうまく組み合わせることはできるでしょうか?
「それは見てみないと分からないけど、問題ないと思う。サッカーでは常に進化があるから、選手は慣れているはず」
――次の代表戦で見てみたい選手はいますか?
「まずは吉田、酒井、長友といったレギュラーのディフェンダーに戻ってほしいね。そして柴崎と鈴木優磨かな。もっともっと攻撃的なサッカーが見たい!」
――W杯を戦ったメンバーと今日のメンバーはどう違うんでしょうか?
「親善試合とW杯を比べるのは難しいけど、今日の試合は新体制、新監督、新人選手が多かった、など特別な状況だったので、選手にはフレッシュさやモチベーションがあった。今日のような親善試合では“アピールしたい” というか雰囲気だったけど、逆にW杯では“結果を残したい”だった。それは一番大きな違いかな」
――カタール大会までに森保さんが解決すべき課題は何ですか?
「うわ、この質問は少し早いかな!笑 でも、いま考えると3つあるかなと思う。まずは正GK。森保さんは後ろからビルドアップしたいから、足元でもプレーできるGKが必要。
2つ目はボランチのコンビネーション。森保さんはもちろん青山が好きだし、キャプテンにも任命した。今日は遠藤も良かったし三竿も最後に出てきたけど、彼らが柴崎や山口、大島らも競争することになる。アジアカップまでに森保さんはファーストチョイスのペアを選ばなきゃいけないかな。
最後は、点を取れるストライカーを見つけること。小林の今日は悪かったわけではないし、2列目の選手もゴールに絡んだけど、国際サッカーではゴールを奪える選手がいることはさらに武器になる。でもフランスはノーゴールのジルーでW杯を優勝したから、もし2列目のゴールが続けば3つ目のポイントはそんなに大きな問題じゃないかな?」
――ありがとうございました!
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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