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日本代表、香川や柴崎の立場危うし? 欧州クラブで活躍する若手選手がコスタリカ戦で躍動

text by 編集部 photo by Getty Images

森保ジャパン
コスタリカ戦で活躍した南野(左)、堂安(中央)、中島(右)といった若手選手たち【写真:Getty Images】

【日本 3-0 コスタリカ キリンチャレンジカップ2018】

 日本代表は11日、パナソニックスタジアム吹田でコスタリカ代表と対戦し、3-0で勝利を収めた。

 森保ジャパンとしての初陣となった同試合では、代表初招集を受けた堂安律や、ロシアワールドカップ出場を逃した中島翔哉、久々のA代表選出となった南野拓実などといった若手選手がスタメンに名を連ねた。
 
 右サイドハーフで先発出場を果たした堂安は積極的な仕掛けとフィジカルの強さを生かし、何度もチャンスを作り出すなどコスタリカDFの脅威となった。中島も左サイドで果敢にドリブル突破を試みては自らシュートまで持ち込む場面も多く、時には効果的なクロスを味方に供給するなどMVP級の活躍を見せた。南野は2トップのコンビを組んだ小林悠との連係もよく、何度かゴールへ迫った。そして61分には遠藤航からのパスを受けると左足を振り抜き、嬉しい代表初ゴールを達成。いずれの3選手も、森保一監督の先発起用に応える活躍ぶりで、チームの完勝に大きく貢献した。

 同選手らに加え、途中出場ながら1得点を挙げた伊東純也、今回は出場機会がなかったがハンブルガーSVでポジションを確保している伊藤達哉などがいる森保Jの攻撃陣は今後、より一層白熱したポジション争いが繰り広げられるだろう。森保監督を良い意味で悩ませることができそうだ。

 また、今季よりベルギーリーグへ移籍した遠藤もボランチの位置で躍動し、ロシアワールドカップ不出場に終わった悔しさを晴らす形となった。

 欧州の舞台で活躍する若手選手が軒並み結果を残した今回のコスタリカ戦。こうなると、香川真司や柴崎岳といったロシアワールドカップメンバーの立場も安泰ではない。前者はルシアン・ファブレ新監督を迎えたドルトムントにおいて構想外となっており、今季ブンデスリーガでの出場はない。後者もリーガ・エスパニョーラ開幕戦こそ先発フル出場を果たしたものの、以降は出番を失っている。ヘタフェからの移籍も噂された。

 森保新監督のもと躍動した堂安や中島は所属クラブでも出番を得ており、所属クラブで立場を失っている香川らよりも序列を上げていく可能性は十分に高い。ロシアワールドカップ前にも代表選出が危ぶまれた香川だったが、いざ本大会が始まると1ゴールをマークするなど存在感を示した。が、今回ばかりはそうはいかないだろう。

 乾貴士などといった選手は所属クラブで出場機会を得ているが、今回のコスタリカ戦でみせた堂安らの活躍を受けると、それらの選手ですら立場が危ういと感じる。ロシアワールドカップメンバーから外れ、再起を図る久保裕也も然りだ。

 森保監督が掲げた「世代交代」の実現は確実に近づいていると言えるかもしれない。

【了】

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