コスタリカ代表はW杯を終えて新たな時代へ
この記事のタイトルを見て「コイツは何を言っているんだ…」と思われたことだろう。でも、閉じるのは待ってほしい。もう少し読んだら、タイトルの意味を理解していただけるはずだ。
11日にキリンチャレンジカップ2018で日本代表と対戦するコスタリカ代表は、今回のアジア遠征に多くの若手選手たちを帯同させている。グループリーグ敗退に終わったロシアワールドカップ後にオスカル・ラミレス監督の退任があり、2009年にU-20ワールドカップでコスタリカをベスト4に導いた実績を持つロナルド・ゴンザレス監督が暫定的にチームの指揮を執る。さらに欧州組の多くも招集できない状況で、次世代にシフトする方針をとった。
もちろん世代交代はコスタリカにとって急務でもある。ロシアワールドカップには4年前のブラジルワールドカップでベスト8入りに貢献したメンバーの多くも出場しており、彼らは軒並み20代後半から30代になっている。
例えば今回は招集外となったGKケイラー・ナバスが31歳、ロシアでキャプテンマークを巻いていたFWブライアン・ルイスが33歳、A代表通算117キャップを誇るMFセルソ・ボルヘスが30歳。彼らの年齢を考えると、4年後のカタールワールドカップを目指すのは現実的でない。
加えて主要メンバーを固定しながら戦ってきた影響で、A代表でのキャップ数が40試合を超える選手が多くいる一方で、20〜30試合前後を記録している中堅の数が少ない。ゆえにA代表でのキャップ数が10試合以下の選手が13人参加している今夏のアジア遠征は、4年後のワールドカップを見据えた上でも重要なチャンスなのだ。