右サイドのコンビネーションには要注目
相手の左サイドバックはプレミアリーグでの経験も豊富なブライアン・オビエドになる可能性が高く、コスタリカのストロングポイントでもあるが、2列目の選手たちがうまく守備を引きつけることで室屋がフリー、あるいは高い位置でボールを持てるシーンも出てくるはず。「まず守備の部分で1対1でやらせないことはベースとして、その中でタイミングがあれば攻撃の部分で縦に仕掛けられるところは積極的に仕掛けていこうかなと思います」と室屋は語る。
一方で伊東が右のサイドハーフになった時にはサイドバックの攻撃の関わり方もまた違ってくる。基本的には伊東がアウトサイドの高い位置でボールを持って仕掛け、室屋の役割は外から追い越すよりフォローアップが主になる。それについては室屋も「(伊東)純也くんはJリーグでも対戦していて、その特徴というのはすごく分かるので、特に1対1になったらそこまで(外を)回る必要もないのかなというのはあります」と考えている。
今回は4バックで戦う中で森保監督の求めるサイド攻撃の戦術理解についても「最初なので、まだ探りさぐりの状態はあると思います」と室屋は語るが、特に攻撃面では選手同士の個性やコンビネーションが鍵を握る部分が大きいスタイルであることは間違いない。森保ジャパンの初陣ということで、あらゆるポジションに見るべき点はあるが、サイド、特に右サイドの組み合わせと攻撃の形は大きな注目ポイントだ。
(取材・文:河治良幸)
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