本田圭佑が率いるカンボジア代表はマレーシア代表に1-3で敗れた【写真:石川正頼】
現役選手でありながらカンボジア代表のGM(ゼネラルマネージャー)に就任する前代未聞のチャレンジに乗り出した本田圭佑。実質的な監督としてチームを率いての初陣が、10日にカンボジアの首都プノンペンで行われた。
対戦相手は格上のマレーシア代表。だが、カンボジア代表は先制に成功する。主導権を握る時間も長くあったが、追加点を奪えず、後半はマレーシアに3点を浴びて1-3でカンボジア代表監督としての本田の“初陣”は逆転負けに終わった。
「(監督が)難しいかと言われれば、結果が出なかったので、僕に責任があるし、何かやれたことがあったと。確実に敗因には理由があるので、たぶん今晩はそれを考えることに時間を割くかなと思います」
日本人記者からの「監督として采配を振るって、難しさなどを感じたか?」という質問にこう答えた本田。「もしかしたら、まだ何が難しいのかということさえわかっていない状況かもしれない」と、指導者という未経験の領域に足を踏み入れたことを実感しているようだ。
だが、ここで終わるのが本田ではない。「ギリギリのところをもっと追求していかないと、トップ・オブ・ザ・トップを追求していかないといけないと思っているので、今日の敗戦を忘れることはないでしょうね」と、初陣の黒星を糧に前進と成長を誓った。
(取材:植田路生【プノンペン】、文・構成:編集部)
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