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日本代表 6年前

中村俊輔の正統後継者現る!? 天野純が誇るJ屈指の左足の秘密、日本代表の新たな武器に

日本代表は11日にコスタリカ代表との国際親善試合に臨む。今回、A代表初招集となったMF天野純は他の選手にない唯一無二の武器で勝負を挑む。Jリーグで猛威を振るう左足のフリーキックが国内屈指の精度を誇るまでに成長した要因に迫った。(取材・文:舩木渉)

text by 舩木渉 photo by Getty Images

最後は5年前。日本代表は直接FKが決まらない

天野純
横浜F・マリノスの天野純が日本代表初招集。コスタリカ戦でデビューを目指す【写真:Getty Images】

 日本代表で最後に直接フリーキックでゴールが決まったのはいつだろうか。

 実はこれ、5年前まで遡らなければならない。2013年9月6日、キリンチャレンジカップ(国際親善試合)のグアテマラ戦で遠藤保仁が沈めた一発が、現時点で日本代表における最後の直接フリーキックからのゴールだった。

 左足の無回転フリーキックが代名詞だった本田圭佑も、日本代表では長らく決めていない。抜群のキック精度を誇り、主力への定着が期待された清武弘嗣も度重なる負傷でA代表から遠ざかっている。ロシアワールドカップに至るまで、「セットプレーのキッカー不在」は日本代表の泣きどころの1つだった。

 だが、その課題を解決できる能力を持った選手が現れたかもしれない。7日のチリ戦(中止)と11日のコスタリカ戦に向けて、日本代表に初招集された天野純は、あの中村俊輔と比較されるほどの左足のキック精度を誇る攻撃的MFだ。

 横浜F・マリノスの一員として戦う天野は、今季のリーグ戦だけですでに2本の直接フリーキックを決めている。日本代表で5年近く直接フリーキックが決まっていないことを伝えられると「そんな入ってないんですか」と驚いた表情を見せたが、彼には積み上げてきた努力と、それによる自信がある。

「フリーキックは自分の一番の持ち味だし、Jリーグでも2点決めてきてるんで、すごく自信を持って蹴れている。チャンスがあったら決めたいですね」

 自慢のフリーキックだが、実は今季に入ってからマリノスではほとんど「練習」をしていない。全体練習でセットプレーにそれほど多くの時間を割かないこともそうだが、居残りでフリーキックだけを練習することも、ほとんど見た記憶がない。

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