森保ジャパンのサバイバルが本格スタート
7日のチリ戦と11日のコスタリカ戦に向け、3日から札幌で調整合宿をスタートさせた森保一監督率いる新生日本代表。トレーニング2日目となった4日は遅れていた植田直通、中島翔哉、南野拓実、堂安律の4人が合流。23人全員が揃った。
現地は台風21号の影響で強風に見舞われたが、その状況下でも指揮官は1時間半のトレーニングを実施した。初日から参加しているメンバーはトライアングルパス、8対8+GK+フリーマン、クロス&シュート、GKを入れた9対9などを入念に行って、森保流をピッチ上で体感していた。
ラストの9対9では、主力組と見られる方に青山敏弘や小林悠が入ってプレー。今夏渡欧した遠藤航がセンターバック、浅野拓磨が右MF、東京五輪世代の伊藤達哉が左MFを務めた。もう一方の組では、同じ東京五輪世代の冨安健洋が槙野智章とセンターバックを組み、追加招集の守田英正が右サイドバック、天野純は左MFをこなした。あくまで変則的なゲーム形式ではあるが、森保監督が考える選手個々の起用ポジションの一端が見えてきたと言っていい。
こうした仲間たちの一挙手一投足を合流が遅れた4人は神妙な面持ちで見つめていた。2015年11月以来の代表合流となった南野は「練習に早く参加したい気持ちになりました」と高ぶる思いを吐露。チーム最年少の堂安も「世代交代という気持ちはみんな持っている。といっても若い選手たちが結果を残さないとそういうことにはならない。自然に流れを待つんじゃなくて、自分たちから掴みにいけるように頑張りたい」と鼻息を荒くするなど、生き残りを賭けたサバイバルが本格的にスタートした印象だ。
今回の森保ジャパンには8人の欧州組が選ばれているものの、ロシアワールドカップでの主力は不在。遠藤と植田はワールドカップで出番なしに終わり、浅野はカザンまで帯同しながらメンバー入りを逃した。