堂安律はフローニンゲンでの活躍が評価されて日本代表に初招集された【写真:Getty Images】
日本代表は4日、札幌市内で合宿2日目のトレーニングを行った。
この日、「小さい頃から目指していた場所」だったというチームに合流した初招集の堂安律は「いざこうやって来てみるとあんまり実感がない」と、意外な感想を語る。それでもサムライブルーの一員として、試合に向けて気持ちは高まってきているようだ。
「年齢は関係ないし、僕は心の底からそう思っているんで、口に出すだけじゃなくて、ピッチの中で、試合の中でそういうのを表現して、あいつすげえなと思われるようなプレーができたらいいと思います」
昨季からオランダ1部のフローニンゲンでプレーしている堂安は、1年目の活躍が高く評価され、今季は7番を背負ってチームの攻撃の核を担っている。契約もガンバ大阪からの期限付き移籍から、完全移籍に切り替わった。
これだけでは順風満帆に見えるが、堂安本人の考えは全く違った。「結果だけ見ればスムーズに見えますけど、自分自身、努力をしたし、いろいろな考えも変わったし、みんなが見ているよりも簡単な1年間じゃなかった」と語る。
そして「そういう努力をして、こういう舞台に立てたっていうのは自分のことを褒めてもいいのかなと思いますけど、まだこれからなので満足せずやりたい」と気を引き締める。
ヨーロッパに渡って「ゴール」に対する意識も変わった。「やっぱりヨーロッパのサッカーはゴール前の攻防の質が高いので、ポゼッションというよりは、守備ではゴール前で体を張るところであったり、攻撃では点を取り切るところ、結果にこだわる、数字にこだわるところを追い求めてやってきました」と堂安は語る。昨季オランダ1部で9得点を挙げられたのも、自ら変わろうと努力をしたからに違いない。
「前の選手なんで数字にこだわることと、本当に最近課題なのは、ゴール前に走り込む回数が増えてきたのでワンタッチゴール、それこそクリスティアーノ・ロナウドのような、手本になるようなゴールを増やそうと思っています」
ガンバ時代よりも破壊力を格段に向上させた20歳の怪物が、日本代表のピッチでも暴れまわる。
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