1stレグで天津権健に勝利を収めた鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】
J1の鹿島アントラーズは4日、今月18日に開催が予定されるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝2ndレグの天津権健戦の会場変更が決定されたことを発表した。
当初は天津のホームスタジアムである天津奥林匹克中心体育場(天津オリンピックセンタースタジアム)での開催が予定されていたが、マカオの澳門奧林匹克体育中心運動場(エスタディオ・ド・マカオ)に変更される。キックオフ時間は現地時間19時30分(日本時間20時30分)で変わらない。
天津は北京に程近い中国北部の都市。マカオは中国南部に位置し、同国内とはいえ約2000kmも離れている。天津権健も長距離移動を強いられることやサポーターの数などを考えれば、ホームチームとしてのアドバンテージのかなりの部分が失われることになると言えそうだ。
会場変更の理由は明確にされていないが、香港『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』は、9月18日から20日まで天津で世界経済フォーラムが開催されることが理由ではないかとの見方を伝えている。近隣で別のスタジアムを見つけることができなかったため、AFC(アジアサッカー連盟)の規定により「中立地」への移動を余儀なくされたとみられている。
一方、SNS上では別の理由についての憶測も話題になっていると伝えられている。試合の行われる9月18日は1931年に満州事変の起こった日であり、旧満州に比較的近い地域での試合開催には安全面の不安が懸念されたのではないかとの見方だ。
先週行われたホームでの1stレグでは、鹿島が2-0の勝利を収めている。マカオでの試合でこのままリードを守り、クラブ初のACL4強進出を果たすことができるだろうか。
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