補強・総合力診断
レアル・マドリーの2018/19シーズン予想布陣(黄色は新加入選手)
IN
GKティボー・クルトワ(チェルシー)
GKアンドリー・ルニン(ゾリャ・ルハーンシク)
DFアルバロ・オドリオソラ(レアル・ソシエダ)
DFフリップ・ラインハルト(フライブルク/期限付き移籍満了)
DFファビオ・コエントラン(スポルティング/期限付き移籍満了)
MFオマール・マスカレル(フランクフルト)
MFルーカス・トロ(オサスナ)
FWヴィニシウス・ジュニオール(フラメンゴ)
FWマリアーノ・ディアス(リヨン)
FWマルティン・ウーデゴー(ヘーレンフェーン/期限付き移籍満了)
OUT
GKアンドリー・ルニン(レガネス/期限付き移籍)
DFテオ・エルナンデス(レアル・ソシエダ/期限付き移籍)
DFラウール・デ・トマス(ラージョ・バジェカーノ/期限付き移籍)
DFアクラフ・ハキミ(ドルトムント/期限付き移籍)
DFフリップ・ラインハルト(フライブルク)
DF ファビオ・コエントラン(リオ・アヴェ)
MFオマール・マスカレル(シャルケ)
MFルーカス・トロ(フランクフルト)
MFマテオ・コバチッチ(チェルシー/期限付き移籍)
FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)
FWマルティン・ウーデゴー(フィテッセ/期限付き移籍)
補強評価:C
今夏の移籍市場で獲得したのは、GK、右サイドバック、若手FWという面々であり、選手補強でクリスティアーノ・ロナウドの穴を埋める動きはなかった。即戦力はGK、右サイドバックと十分な戦力を有しているポジションだけに、今回の補強はあくまで盤石のポジションの層を厚くするだけだった。
特にクルトワの獲得は意図が見えにくい。適正市場価格が6500万ユーロ(約84億円)の選手を3500万ユーロ(約44億円)という金額で獲得できたのは良かったが、GKはケイラー・ナバスが定位置を確保しており、補強の優先順位は低いポジションだった。スター好きなフロレンティーノ・ペレス会長の“コレクション”と見られても致し方なしか。
総合評価:A
ロナウドの穴は大きいとはいえ、トータルの戦力では十分にタイトルを争える。しかし、監督が代わり絶対的エースが退団した今シーズンは、CL4連覇を目標とすることは難しいかもしれない。
今シーズンは新チームの基盤を作り、ロペテギ体制が複数年続けるための礎を築くことが必要となるため、フロレンティーノ・ペレス会長が我慢できるか否かが鍵となるが、それが何よりも困難なことでもある…。
ベンゼマの活躍ぶりからも力の劣る相手との試合では、変わらず得点力を発揮できるはずだが、拮抗した相手との試合で少ないチャンスをものにする選手がいない、という問題に悩まされる可能性も低くはない。会長のご機嫌を損ねないためにも1日も早くゴールゲッターのファーストチョイスを見出さなければならないだろう。
【了】