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日本代表 6年前

東京五輪世代から日本代表へ。森保Jならではの激しい競争、A代表に生き残れる選手とは?

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Wataru Funaki

現時点で日本代表“昇格”のチャンスがある選手は?

板倉滉 立田悠悟
板倉滉(左)と立田悠悟(右)はアジア大会のU-21日本代表の中でもA代表に近い存在かもしれない【写真:Getty Images】

 森保監督はJリーグで輝いている選手もしっかりと見ている。そういう意味では、アジア大会に参加した国内組の選手たちにも今後チャンスが開けてくるのは間違いない。ただ、A代表という輪の中に高い壁を越えて足を踏み入れるにあたって、J1で継続的な出場機会を得ること、そこで際立った活躍を見せることは最低条件になってきそうだ。欧州トップレベルのリーグで定位置争いに絡めるようになれば、A代表入りのチャンスはより広がる。

 もちろんU-21代表の選手たちも、すぐA代表に入るのが難しいことはわかっている。DF立田悠悟は「今A代表に選ばれている選手や、同い年で選ばれている選手もいますけど、その選手たちと自分は本当に差があると思っていますし、その差を早く埋めなければいけない」と語っていた。

 立田にとって「同い年」とは1998年生まれの冨安や堂安のことを指す。森保監督による彼らのA代表への抜てきが、U-21代表でも競争を喚起するのは間違いない。「何で自分たちは選ばれないのかと思っているでしょうし、思ってもらいたいです。その雰囲気、ギラギラしたものを出して欲しい」と指揮官は要求する。そして「まだまだ伸びしろがあるところを見せてくれれば、次のチャンスは必ず待っている」とも。

 現時点の話にはなるが、アジア大会組から早い段階でA代表への“昇格”の可能性があるとすれば、先述の立田とベガルタ仙台のDF板倉滉の2人だろうか。ともに清水エスパルス、仙台というJ1クラブのレギュラークラスで、身長185cmを超える長身センターバックという貴重な特徴を持つ。さらに森保監督のサッカーを理解して3バックに対応できる点も心強い。日本サッカーの将来のために大切に育てたいDFである。

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