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Jリーグ 6年前

柏レイソル、“9度目の挑戦”も失敗。苦境を象徴する場面とは? 再確認すべきストロングポイント

text by 青木務 photo by Getty Images for DAZN

規制がかからず相手に自由を与え続ける

 勝利がマストの一戦で、最初のビッグチャンスはレイソルに訪れた。5分、パスカットからカウンターを発動すると瀬川祐輔のパスを受けた伊東純也が一人かわして持ち込み、右足でシュートを放った。

 しかし、その後は相手にボールを握られ、レイソルは守勢に回ることになる。11分にはパスワークで剥がされ、最後はオリヴィエ・ブマルにクロスバー直撃のシュートを打たれている。すると、ホームチームはこれで勢いを得たか、レイソルは劣勢に立たされる。自陣深い位置で奪っても前に蹴り出すしかなく、そのボールを拾った相手に再び攻撃を仕掛けられた。

 そして、30分には失点。課題だった立ち上がりでスコアを動かされることはなかったが、今節も追いかける展開となった。後半に入っても横浜FMのペースは変わらず、59分には追加点を奪われた。またも相手の大きな展開に揺さぶられ、今度はフリーでシュートを決められている。

 72分には瀬川のゴールで1点を返した。途中出場のオルンガがアシストを記録し、選手交代に関しては采配が当たったと言えるだろう。しかしその6分後、パク・ジョンスと桐畑和繁の連係ミスからネットを揺らされ、勝負は決してしまった。

 レイソルとしては完敗だった。ハーフタイムでは自分たちからアクションを起こそうと再確認したが、後半も相手に押し込まれている。相手の思うままにプレーされるたびにレイソルから“アクション”は薄れていった。今季初の連勝はまたもお預けとなった。

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