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セリエA 6年前

C・ロナウド、3戦連続不発も焦る必要なし。ユベントスは今後の方針を間違うべからず

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

C・ロナウドにボールを集めるが…

 パルマ戦ではC・ロナウドにボールを預けるまではいい形ができていた。ブレーズ・マテュイディやサミ・ケディラといった選手は相手SBとCBの間の背後を重点的に狙い、味方からパスを呼び込み、敵陣深い位置でプレーする形が整っていた。そしてC・ロナウド、マリオ・マンジュキッチ、フェデリコ・ベルナルデスキの前線3枚は連動しながらポジションを入れ替え、味方をうまく生かしながらゴール前で脅威となっていた。

 サイド攻撃でパルマの守備陣に崩しにかかろうという意図が見受けられたユベントスは、前半開始2分でマンジュキッチがゴールを奪い、幸先よく先制ゴールを奪った。その後は追加点を奪おうと背番号7にボールを集めるシーンが多かった。クロスを上げる際の目線はC・ロナウドに向けられており、必ず同選手がいるポジションを入念に確認していた。

 だが、時間が経つにつれブルーノ・アウベス、リカルド・ガリオーロの2CBは背番号7の対応に慣れてきた。特に前者はポルトガル代表でもC・ロナウドとプレーしているため、彼のことをよく知っている選手だ。クロスボールはほとんどがC・ロナウドのところへ飛んでいくため、相手の守備陣からすれば対応するのはそれほど難しくなかったのだろう。もちろんピンチもあったが、背番号7自身にも大きな動き出しがなかったためマンマークで張り付き、集められたパスをうまく回収していた印象は強い。

 この日のパルマ守備陣からすれば、C・ロナウドは大して脅威にはならなかったはずだ。むしろこの日一番の脅威だったのはマンジュキッチだっただろう。

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