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日本代表 6年前

新生日本代表の理想の姿とは? 前例なき強化策「東京五輪代表のA代表化」、成功のカギを握る3人

新生日本代表の招集メンバーが30日に発表された。森保一監督にとってA代表の指揮官として初めての試合に、東京五輪世代の3選手が初招集された。U-21代表との兼任監督として将来的な世代間の融合を掲げる中で、東京五輪世代の選手たちがより多くA代表入りを果たすために必要な条件とはいかなるものなのだろうか。(取材・文:舩木渉)

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Wataru Funaki

初招集は4人。東京五輪世代から続々

冨安 堂安 伊藤
東京五輪世代から冨安健洋、堂安律、伊藤達哉(左から)の3人が日本代表初招集【写真:Getty Images】

 ロシアワールドカップの激闘からおよそ2ヶ月。日本代表は来月7日にチリ代表と、来月11日にコスタリカ代表と国際親善試合を行う。30日にはこの2試合に向けた新生サムライブルーの招集メンバーが発表された。

 森保一新監督が選んだ23人の日本代表にはフレッシュな顔ぶれがずらり。ロシアワールドカップに出場した海外組のほとんどはシーズン開幕直後のため招集が見送られ、佐々木翔、冨安健洋、伊藤達哉、堂安律の4人が初招集となった。

 中でも目立ったのは、欧州でプレーする東京五輪世代の3人。いずれも初招集となったシント=トロイデンの冨安、ハンブルガーSVの伊藤、フローニンゲンの堂安である。彼らは韓国がイ・スンウやファン・ヒチャンのような欧州組を招集したように、アジア大会でU-21代表に入っていてもおかしくなかった選手たちである。

 実際にアジア大会でのプレーは実現しなかったが、森保監督が「A代表のグループに入ってもいいパフォーマンスを見せてくれている。まだ結果はA代表の中で形として現れていませんが、所属チームの日常の活動からA代表で見てみたいと思った」と高く評価しているからこその日本代表初招集となった。

 ベルギー挑戦2シーズン目の冨安は、シント=トロイデンで主力に定着した。今季はドイツ2部を戦う伊藤もハンブルガーSVで背番号11を与えられ、シーズン開幕から定位置を獲得しつつある。堂安はフローニンゲンでチームの核となり、オランダ1部でも注目される選手になった。いずれも欧州の激しい競争の中で日本代表入りにふさわしい実績を残している。

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