元カメルーン代表のサミュエル・エトー【写真:Getty Images】
元カメルーン代表FWのサミュエル・エトーは、経済的に困窮し「ホームレス」になっている元同国代表キャプテンに住居を購入することを約束したという。英『BBC』がカメルーンでの報道を元に伝えている。
1960年代から70年代にかけてカメルーン代表でプレーし、キャプテンも務めたという67歳のノルベルト・オウォナ氏は、現在非常に困窮した状況にあるようだ。カメルーンテレビのドキュメンタリーでその現状が伝えられた。
妻と子供たちのがん治療で財産を使い果たし、家も失ったオウォナ氏は、カメルーンのドゥアラでホームレス生活を強いられていたとのこと。だが鼠径ヘルニアのため病院に収容され、カメルーン代表の元エースであるエトーがその病院を訪問したとのことだ。
エトーは代表チームの先輩であるオウォナ氏に住居を購入することを約束。また、50万CFAフラン(約10万円)を同氏に寄付したと伝えられている。
カメルーン代表として1982年ワールドカップに出場したジョセフ・カンガ氏は、引退後の生活に困窮する元選手たちを救済する活動を行っている。同氏によればオウォナ氏以外にも「言葉にできない」ような状態にある元選手たちがいるという。
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