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「今後10年の韓国サッカーを左右する試合」。日韓決勝の意義を強調する韓国紙

text by 編集部 photo by Getty Images

イ・スンウ
アジア大会決勝に進んだU-23韓国代表【写真:Getty Images】

 インドネシアで開催されているアジア大会2018男子サッカーの決勝の対戦カードは日本対韓国に決まった。韓国メディアはこの試合の持つ意味の大きさを強調している。

 29日に行われた準決勝では、まず韓国がベトナムを下して2大会連続の決勝進出を決定。続いて日本はUAEを1-0で下して2大会ぶりの決勝進出を決めた。両チームは9月1日に行われる決勝で対戦する。

 ライバル関係にある日本と韓国の対戦はどんな状況でも注目が集まるものだが、今回はアジアの決勝という大舞台で金メダルを争う試合。しかも韓国にとっては選手たちの“兵役免除”が懸かる試合となることが試合の重要度をさらに高めている。

『朝鮮日報』は日本との決勝について、「今後10年以上の韓国サッカーの未来を左右する試合」と表現。「特に神経を尖らせているのは韓国の方だ」と試合に向けた緊張感を強調している。

 トッテナムに所属するFWソン・フンミンにとって兵役免除の“ラストチャンス”であることに特に注目が集まっており、「もし日本に敗れればキャリア全盛期の2年間を捨てなければならない」と述べる。兵役免除を勝ち取れなかった場合、軍隊クラブでプレーするため欧州からの帰国を強いられることになる。

 兵役免除の行方が今後のキャリアに影響を与えるのはソン・フンミンだけではない。ザルツブルクのFWファン・ヒチャンやヴェローナのFWイ・スンウといった欧州組の若手選手にとっても、帰国時期を心配することなくキャリアアップに集中できることには大きな意味があるとの見通しが示されている。

 兵役の件を抜きにしても、日本が2年後の東京五輪を見据えたU-21チームで今大会に出場しているのに対し、韓国はU-23チームにオーバーエイジ3人も加えている。「こういう相手に負けるわけにはいかない。勝たねばならない理由は数多くある」と韓国紙は述べている。

【了】

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