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アジア 6年前

【英国人の視点】鹿島が見せたスコア以上の圧倒感。無抵抗の中国勢…クラブ初のアジア4強へ必要なこと

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images for DAZN

アレシャンドレ・パトの胸中は?

アレシャンドレ・パト
天津権健のエース、アレシャンドレ・パト【写真:Getty Images】

 エースのアレシャンドレ・パトも、2ndレグではチームが今回のような消極的な戦いを見せるとは思っていないはずだ。鹿島での試合後には冷静な様子を見せていた。

「確かに僕らは負けたが、まだホームでもう1試合ある。今日よりは良い戦いができるはずだ」とAFC公式サイトがパトのコメントを伝えている。

「2-0で終わったわけじゃない。まだ1試合ある。ホームではもっと集中してベストを尽くせるようにしなければならない」

 かつてミランで活躍したスター選手は、試合に向けた天津の準備が理想的とは程遠いものだったことも説明している。当初予定していた試合2日前の飛行機には乗れなかったという。その影響は確実にあったように感じられた。パフォーマンスに精彩を欠いた理由はある程度説明できそうだ。

「到着したのは試合前日だ。それが良くなかった。2日前には到着する必要があったが、移動にちょっとした不都合があった。言い訳をするわけではないが、足を休める時間が2日間あるなら1日だけよりも戦いやすいのは当然だ」

 天津での試合に良い形で入ることができれば、鹿島を下して勝ち進むことはまだ可能だとパトは考えている。

「考えなければならないのは次の試合のことだ。良い形でスタートして、力を出し切れるようにすることが必要だ。その上で得点することを考えなければならない」

「もちろんホームでは優位に戦うことができる。サポーターの前でベストを尽くせるようにしたい。今日は相手の方が良い戦いをしていたが、まだもう1試合残っている」

 だがいずれにしても現状では、鹿島がクラブ初となるアジアの準決勝の舞台に進むことができるかどうかは自分たち次第だろう。

(取材・文:ショーン・キャロル)

【了】

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