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日本代表 6年前

U-20W杯優勝、ヤングなでしこの10番・長野風花。大好きなサッカー、全ては「世界一」のために【インタビュー】

text by 舩木渉 photo by Getty Images, Wataru Funaki

「試合の度に悔しくて、家に帰ってから1人で走って…」

――強豪クラブであれば、当然チーム内の競争も激しくなります。その中でも長野選手は過密日程でのターンオーバーや、代表活動による離脱を除いて、ほとんどの試合で先発起用されています。ピッチ上で自分の持ち味を発揮するために意識していることはありますか?

「自分はスピードで抜くようなタイプではないので、中盤でチャンスメイクしたり、アシストしたりして、ゴールに絡んでいくことを意識しています。韓国リーグは寄せが速いので、とにかく判断を早くしなければ簡単にボールを奪われてしまうので、そういう状況でも正確な技術を発揮できるように日々練習しています。

あとは長い距離を走りきること、90分を通してずっと動き続けることですね。監督からは常に『風花は成長するだけ』と言われていて、自分の足りないところをしっかり指摘してくれるし、一緒に練習してくれることもあって、今は自分の課題ともしっかり向き合えていると感じています」

――昨年は左すねの怪我で長期離脱した期間もあって、なでしこリーグでの出場は1試合だけでした。それでもブレずに努力を続けられたからこそ、今こうして韓国でハイレベルな戦いの中に身を置けているのかもしれませんね。

「試合に出られないのは自分の実力不足でしかなかったですが、とにかく悔しかったです。ベンチには入るけど試合に出られないことも多くて、試合の度に悔しくて、家に帰ってから夜に1人で走って…みたいな日もたくさんありました。それでも自分の実力不足でしかないから、折れないでやり続けるしかない。怪我もあったんですけど、それでダメになるようじゃまだまだだし、『なでしこジャパンとしてワールドカップに出て世界一になる』という目標があったからやり続けられました」

――なでしこジャパンから念願の初招集も受けました。来年のワールドカップ、そして2020年の東京五輪に向けて、どんなイメージを持っていますか?

「なでしこジャパンはずっと目指していた場所だったので、初招集は素直に嬉しかったですが、それよりも自分の全てを出さなければ、これから先も呼ばれる保証がないのもわかっています。

私は私なので、私らしくプレーして、来年のワールドカップや2020年の東京五輪でしっかり結果を残したいです。やっぱり結果を出せないと、なでしこリーグやなでしこジャパンに注目は集まらないので、私もしっかり活躍して結果を出したいと強く思っています。世界大会で優勝したいんです」

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