後半は一転して崩壊へ
後半の立ち上がりにも、ショーが左サイドを突破しポグバがシュートを放つなど良い入りをみせた。だが50分、キーラン・トリッピアーが蹴ったCKをジョーンズのマークを簡単に剥がしたハリー・ケインが頭で押し込み、マンチェスター・Uは先制点を許してしまったのである。この失点を皮切りにホームチームは崩壊への一途を辿ることになる。
その2分後、右サイドを突破したエリクセンの低いクロスにモウラが反応し、2点目を奪取。前半45分の出来が嘘のように、マンチェスター・Uはわずか7分で2失点を喫したのである。
このシーンでは、トリッピアーからのパスを右サイド深い位置で受けようと動き出したエリクセンに対し、スモーリングがオフサイドを狙ってラインを上げた。が、その意思は右サイドに構えていた最終ライン1枚残っていたエレーラに伝達されず、オフサイドを取ることはできなかった。そしてフリーの状態でボールを受けた背番号23はしっかりと中央を確認し、後ろから駆け上がってきたモウラにピンポイントで低いクロスを合わせ、ゴール。マンチェスター・Uからしてみれば、まさに一瞬の気の緩みが生んだ痛い失点だった。
その後もトッテナムの勢いに押されたホームチームは84分、モウラとの1対1をスモーリングが簡単に交わされ、ダメ押しとなる3点目を挙げられた。失点直前のフレッジのボール処理にも問題があったが、背番号12の対応はあまりにも甘すぎた。
結局試合が終わってみれば0-3の完敗。それも2試合続けて3失点、そしてリーグ戦2連敗だ。
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