求められるのは創造性ではなく…
ライプツィヒは、ボールを奪えば縦に縦に繋ぎ、ゴールを最短で狙ってくる。まずは縦に繋いでくる速攻を避けるために、ディレイニーとダフートは、相手のダブル・ボランチにフタをする役目を担っていた。
また、ディレイニーとヴィツェルの正確なショートパスは、不用意なボールロストを避け、敵のカウンターを未然に防ぐことに繋がったと言えるだろう。
ボールを奪えば、すぐにマルコ・ロイスやクリスティアン・プリシッチに素早くパスを送るなど、攻撃面でも素早い切り替えが求められている。そこで必要とされているのは、創造性というよりは、素早く前に攻撃を展開できる技術だった。
このように、例えばトーマス・トゥヘル監督やピーター・ボス、ペーター・シュテーガー監督時代に採用された[4-3-3]と、見てくれは一緒かもしれないが、中身がまるで違う。中盤は守備に比重を置きながら、57分の場面のように、ボールを奪えば複数の選手がトップスピードに乗って敵のゴールに迫った。
悪く言えば攻め方に緩急がないが、良く言えば相手の陣形が整わない内に攻め立てることができる。試合終了間際には、ダフートが敵のCBコナテからボールを奪い、そこからカウンターに出て、ジェイドン・サンチョとロイスの2人でダメ押し弾を決めた。
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