中盤は守備的なトライアングルに
8月26日に行われたブンデスリーガの開幕戦。ボルシア・ドルトムントは、RBライプツィヒに4-1で勝利した。香川真司は、20日に行われたDFBポカールの初戦に引き続き、2戦連続でベンチ外となった。
24日に行われた会見で、ルシアン・ファブレ監督は、香川のポジションを「9.5番、10番として考えている」と語ったが、ライプツィヒ戦での背番号23の起用については明言しなかった。
実際、対ライプツィヒ戦でファブレ監督が採用した[4-3-3]の布陣においては、香川のようなタイプの選手が居場所を確保するのは難しかったと言えるだろう。中盤は、アクセル・ヴィツエル、トーマス・ディレイニー、マフムート・ダフートの3枚で構成。
基本的にはヴィツェルのワンボランチ、インサイドハーフにディレイニーとダフートが並ぶ逆三角形の形だが、試合中に3人の選手は流動的にポジションを取った。ダフートにボールを預けてヴィツェルが前に行くことがあれば、ダフートが下がってビルドアップに参加することもあった。
もっともビルドアップの際に、例えばダフートがSBとCBの間に降りてきてボールを貰い、前を向いてパスを配給する、といったプレーが行われることはない。ディレイニーとダフートは、ゲームを作るインサイドハーフではなくて、前後の切り替えに長けた8番タイプとして起用されていた。
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