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Jリーグ 6年前

トーレスが得点を奪うためにやり続けたこと。ボックス内でフリーに、点取り屋の本能と計算

text by 青木務 photo by Getty Images for DAZN

トーレスの前に広がる明るい道

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味方との連係も向上している【写真:Getty Images】

 公式戦2試合連続ゴールを挙げたトーレスだが、周囲との連係も着実に向上している。この日は動き出せばパスが出てくるシーンが多く、得点以外にも決定機を得ることができた。何より、ボックス内での輝きが戻った。独力でこじ開けるタイプではないが、味方との呼吸が合えばきっちり仕事を果たすことを証明した。

 同じく元スペイン代表のスターであるアンドレス・イニエスタは、神戸加入後すぐさま存在感を発揮し、味方を導いてきた。立て続けにスーパーゴールも決めるなど華々しい活躍ぶりだ。一方のトーレスはピッチには立っていたが、肝心のゴールが遠かった。

 最もわかりやすい形で評価されるポジションだからこそ、ノーゴールが続いたことは本人にとってもプレッシャーだっただろう。それでも天皇杯で加入後初ゴールを決め、今回はリーグ戦初ゴール。イニエスタには遅れを取った、と言えるのかもしれない。だが、今はトーレスの前にも明るい道が広がっているはずだ。

 トーレスは1ゴール2アシストと全得点に絡み、チームとしても残留争いのライバルであるG大阪との直接対決に勝利できた。勝ち点3以上の価値があるゲームを制し、全体の士気もさらに高まるだろう。今後も一戦必勝で臨む中、トーレスがこの日のようなパフォーマンスを発揮できれば鳥栖の順位も上がっていくのではないか。

(文:青木務)

【了】

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