ゲッツェは力を示せず。香川にもチャンス
しかしライプツィヒ戦で背番号23に出番が回ってくるかは、分からない。ファブレ監督は、香川の開幕戦での起用については明言しなかった。だが、これから始まる過密日程の中で「全ての選手が重要である」とも話している。ポカールだけでなくチャンピオンスリーグもこなしていく中で、ローテーションが組まれるのは間違いない。遅かれ早かれ、香川にもチャンスが回って来そうである。
フュルト戦では、香川と同ポジションのマリオ・ゲッツェは力を示せず、64分で途中交代となった。
22日付の『シュポルト・ビルト』のインタビューの中で、ゲッツェにとってのパーフェクトなポジションを問われると、ファブレ監督は「9.5番が彼にとってのベストなポジションだ」と答えている。と同時に「だが我々はそのポジションで多くのベストな選手を抱えている」とも答えている。フュルト戦では先発となったが、ゲッツェにポジションが確約されているわけではないのだ。
もちろん、香川とゲッツェの対立をいたずらに煽ることに意味はない。ファブレ監督も見据えるように、長いシーズンを戦うために「全ての選手が重要」なのである。時に香川の力が、時にゲッツェの力が、様々な場面で必要になるはずだ。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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