バジャドリーの対策に苦戦
開幕2連勝。昨季のリーガ・エスパニョーラ王者であるバルセロナは、今季もその強さを遺憾なく発揮して最高のスタートダッシュを切っている。
だが第2節のバジャドリー戦は開幕節のアラベス戦(3-0)とは違い、苦戦を強いられた。いくらバルセロナといっても、アウェイの難しさというのはやはり大きな壁になった。
アウェイチームは前節からメンバーを1人変更。アラベス戦は中盤でプレーしていたセルジ・ロベルトを右サイドバックへ配置し、フィリッペ・コウチーニョを中盤で起用した。前線の3枚はリオネル・メッシ、ウスマンヌ・デンベレ、ルイス・スアレスとこちらは変更がなかった。
試合開始からバジャドリーは、バルセロナに対する策をいくつか仕掛けた。まず、トップ下に近い位置でプレーしていたトニ・ビジャはセルヒオ・ブスケツに対し、マンマークで張り付いた。メッシにマンマークを付かせるケースも多いが、セルヒオ・ゴンサレス監督はあくまで背番号5が脅威となると考えたのだろう。バルセロナの心臓とも言われるブスケツへのこうした対応は少なからず効果を発揮しており、ビルドアップを阻止することができた。
また、サミュエル・ウムティティとジェラール・ピケのCBに対してはエネス・ユナル、オスカル・プラーノの2トップがしっかりとプレッシャーをかけ、ボールを持つ猶予を与えなかった。
そして奪ってからは、速いカウンターでバルセロナを苦しめた。ユナル、プラーノの2トップは時に縦関係になることもあり、アウェイチームからすればマークに付きずらかったのは明らかだ。こうしたバジャドリーの柔軟性も大きな武器になっていた。