アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は24日、パレスチナサッカー協会(PFA)のジブリル・ラジューブ会長に対し、今後1年間のサッカー関連活動への参加を禁止する処分を言い渡した。アルゼンチン代表のFWリオネル・メッシに関しての不適切な発言によるものだ。
アルゼンチン代表はロシアワールドカップ前の今年6月9日に、エルサレムでイスラエル代表との国際親善試合を行うことを予定していた。だがエルサレムの帰属をめぐってイスラエルと対立するパレスチナ側からはこの試合の開催に猛抗議が起こっていた。
ラジューブ会長は試合の開催に反対し、ファンに向けてメッシへの応援をやめるようにも呼びかけた。「彼の写真やユニフォームを燃やし、彼を見捨てるように」と同会長は発言していた。結局試合はその後中止が決定された。
FIFA規律委員会はラジューブ会長の発言が規律違反にあたるとして処分を下すことを決定。12ヶ月間にわたって試合観戦やメディア対応も含めたサッカー関連活動が全て禁じられ、2万スイスフラン(約226万円)の罰金も科される。
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