物足りないパフォーマンスに批判も
サッカーの本質、それは「ゴール」としか言いようがない。相対的なことだが、ゴールをより多く決めたチームが勝ち、ゴールをより多く奪われたチームが負ける。戦術の発展、スパイクやボールの改善もこの当たり前のことのために行われてきた。ゴールは紛れもなく勝負を決定づける最も大きな要素だ。
23日、インドネシア・チカランで行われたアジア競技大会の決勝トーナメント1回戦、イランとの試合は韓国にとって大一番だった。負ければ、それこそ今大会の最大の目標である「兵役免除」を受けられなくなる。
そしてグループリーグからずっとお粗末な戦いぶりで国民から非難されていたため、この試合の結果しだいでは地獄を経験するかもしれない厳しい状況。このチームはいくつものプレッシャーとも戦っていたと言っても過言ではない。
だからこそゴールが必要だった。バーレーンとのグループリーグ初戦で6-0の快勝を納めた韓国代表は、その後の2試合で苦戦を強いられていた。マレーシアに敗れた第2戦では数回のチャンスを活かせなかった。キルギススタンとの第3戦でもコーナーキックからボレーシュートをしっかりと決めたソン・フンミンがいなかったら負けていたかもしれない。1-0の勝利はマレーシア戦の敗北を覆すには物足りなかったのだ。