シンクロする2人の日本代表への思い
ともにフロンターレ育ちの同期で、同じタイミングで武者修行の道を選び、遠く離れてもシンクロするように成長を加速させている。「今年はここまでしっかりと結果にこだわってやってきている。それは代表でもしっかりと出したい。アピールがなければ残っていけない世界だと思っているので、そこはすごく自分にとってもシビアになった」と三好は言うが、板倉も同様の感覚を持っているはずだ。
お互いを高め合いながら成長してきた2人。森保監督がU-21代表とA代表の兼任になったことで、より大きく開けた「日本代表」への道も、同じように歩んでいくのだろうか。
「(日本代表は)以前からずっと目指してきたところですし、気持ちとしては変わらないですけど、やっぱり現実的になったというか。(森保さんは)U-21代表監督でもあるので、逆にここでしっかりとアピールできれば、その先も見えてくるなというところもある。A代表がすごく近くなった部分はあるのかなと思います」
そう三好が話せば、板倉も「日本代表」への思いを隠さない。
「絶対にチャンスだと思っています。ただやっぱりこの年代でしっかり目立っていかないと、A代表は絶対に入れない場所だと思っているので、まずはしっかりここで結果を出すことだけを考えて。結果を出し続けることで、その先につながっていくと思っているので、そこはどんどんアピールしていきたいと思います」
フロンターレで育ち、一度フロンターレを離れ、来年以降またフロンターレを象徴する存在になるかもしれない三好と板倉。シンクロする2人の才能は、東京五輪世代の先頭に立って、世界への階段を一歩ずつのぼっていく。
(取材・文:舩木渉【インドネシア】)
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