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香川真司 6年前

香川の立ち位置は? 再び変革の時、新生ドルトムントの現状。カップ戦初戦前に戦力を読む

ドルトムントは現地時間20日、今季の公式戦初戦となるドイツカップ1回戦を迎える。ルシアン・ファブレ新監督はプレシーズンでどのようなチーム作りを行ったのか。そして香川真司の現在の立ち位置とは? 現地記者が新体制の現状を読む。(文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

浸透はまだ不十分。新監督のアイデア

ルシアン・ファブレ
今季よりドルトムントを率いるルシアン・ファブレ新監督【写真:Getty Images】

“初陣”を迎えるボルシア・ドルトムント。8月20日に行われるDFBポカール1回戦は、18/19シーズンでは最初の公式戦であり、何よりルシアン・ファブレ体制の初戦である。

 ドルトムントは再び変革の時を過ごしている。暫定的に指揮を取ったペーター・シュテーガー前監督に代わり、今季より新たに60歳のスイス人監督が就任。過去にヘルタ・ベルリン、ボルシアMGを指揮したファブレ監督にとっては、勝手知ったるブンデスリーガへの復帰となる。

 指揮官だけでなく、メンバーも代わった。ソクラティスやゴンサロ・カストロといった近年の功労者たちはクラブを去り、アブドゥ・ディアロやマリウス・ヴォルフ、トーマス・ディレイニー、さらにアクセル・ヴィツェルといった新参者たちがやってきた。

 マルコ・ロイスやクリスティアン・プリシッチら既存の戦力と、そうした数々の新加入選手がどのように融合し、新生ドルトムントは、どのようなサッカーをピッチ上に展開するのか。ポカール初戦のSpVggグロイター・フュルト戦を目前にした現時点で、ファブレ監督のアイデアは、まだ浸透し切ってはいないようだ。

 フュルト戦に向けた18日の会見で、ファブレ監督は「選手たちをさらに良く知るための時間を必要としている。準備はOKだが、まだ多くのやることがある」と述べている。

 もちろんプレシーズンのわずか一月半ほどの時間だけで、新監督が自らのコンセプトを徹底し、戦術的に完成度の高いチームを実現するのは不可能だ。

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