本田圭佑、早くも豪州デビューか
8月17日、抜けるような青空の下、本田圭佑が本格的に始動した。身にまとったメルボルン・ビクトリーのチームカラーのネイビーも良く似合う。監督やスタッフとも英語で積極的にコミュニケーションを図る姿は、現地からの映像を通して見ても、その自信と余裕が伝わってくるようだ。
気になる本田の実戦デビューは、最速で21日に行われるFFAカップ(編注:日本の天皇杯に似たオーストラリアサッカー連盟主催の国内カップ戦)のラウンド16、APIAライカート(豪州2部相当)との試合になる。メルボルン・ビクトリーのケビン・マスカット監督が「その可能性を否定することはない」とほのめかしたように、豪州に到着してわずか1週間ながら、本田がいきなり起用されてもおかしくない。
18日、同じAリーグのセントラルコース・マリナーズの練習に参加するため、ウサイン・ボルトがシドニー空港に降り立った。そのボルトに豪州メディアの注目が移ったことで、本田フィーバーは一段落した。
今回、本田のメルボルン・ビクトリー入団発表の前後のタイミングで、今まで交流のある豪州サッカーを伝える現地のフットボールライターや有識者が、日本代表MFのAリーグ参戦をいったいどのように捉えたのかを探るべく以下の5つの質問を送って、回答を依頼した。その後、本田の「カンボジア代表監督兼任」が発表されたので、そのことについても追加で尋ねた。
そして、コンタクトした人々の過半数にあたる4名から期日までに有効回答をもらった。必ずしも大きなサンプル数ではないが、いずれも豪州のフットボールを愛し、長く見守ってきた人物ばかりで、豪州のメディアや有識者が、今回のことをどう捉えているかのイメージを伝えるには充分だろう。
以下が、今回用意した5つの質問だ。
(1)本田がAリーグでプレーすることになっての感想、そして何を期待するか
(2)本田はどのポジションで起用されるべきか
(3)本田は、オーストラリアサッカー連盟(FFA)も資金を供出する「ゲスト・マーキー」に相応しいと思うか
(4)本田獲得のメリットとデメリット
(5)本田の「カンボジア代表監督兼任」について、どう思うか(追加質問)