カンボジアの子どもたちとって本田は英雄
本田圭佑がカンボジア代表の実質的な監督になった。プレーヤーとしてはオーストラリアに行くわけで、両立は簡単じゃないと思う。でも、本田はそれをやると言っているし、やりながらいい方法を見つけていくのかもしれない。
本田は、カンボジアに特別な思いがあるよね。ミラノから帰って来る時も、どこかから帰って来る時も必ずカンボジアに寄って、ボールをプレゼントしたり、暑い中でサッカースクールをやっている。子どもたちにとって本当に英雄だと思う。カンボジア自体が、本田のことが大好きだと思う。そこに彼のビジョンが乗っかるわけだよね。
カンボジアみたいなこれから伸びていく可能性のあるところで、本田は夢の請負人という存在だ。色々なタイプの指導者に合わせるとか、環境を整えたり。本田がやりたいことにカンボジアがOKを出して。彼のビジョンなんだよね。何とかして強くしたいとか、夢を持たせたいとか。
僕の友人でもある三浦俊也はベトナムで監督をやっていた。それこそ、ベトナムの英雄だよ。彼だって大変な思いをしてベトナムのサッカーを築き上げていった。でも、彼はイチ指導者として行った。本田はそれプラス、指導者とはまた違う形のビジョンだよね。それがアジアにどういうことをもたらすかとか、指導者育成など色々なことに繋がるから。
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