大きな変化を余儀なくされたレアル
今季のレアル・マドリーはある意味で大きな注目を集めている。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)3連覇に導いたジネディーヌ・ジダン監督が突然の辞任。そして何と言っても、チームの絶対的存在だったクリスティアーノ・ロナウドがユベントスへ去るなど、銀河系軍団は大きな変化を求められた。
さらにロシアワールドカップ最優秀選手に輝いたルカ・モドリッチに退団の噂が流れるなど、チームの雰囲気は良いとは言えない。そんな中、UEFAスーパーカップ、対アトレティコ・マドリーとのゲームを迎えたのである。
これがレアルでの初の公式戦となるフレン・ロペテギ監督は前線の3枚をカリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、マルコ・アセンシオで形成。“BBA”がいかに機能するのか、そこは大きなポイントである。その一つ後ろにはトニ・クロースとイスコを並べ、アンカーにはカゼミロを配置した。
対するアトレティコはフランス代表としてワールドカップ制覇に貢献したトマ・ルマルと、ビジャレアルで覚醒し、同クラブへ戻ってきたロドリゴ・エルナンデスという2人の新戦力を先発で抜擢。フォーメーションはディエゴ・シメオネ監督の下、成熟しきった4-4-2である。
試合は開始わずか2分で動きを見せた。DFからのロングボールを頭で落とし、S・ラモスを振り切ったジエゴ・コスタがペナルティエリア内へ侵入すると強烈なシュートを放つ。これがゴール左上に突き刺さり、早速アトレティコが先制に成功した。
1点リードを奪ったアトレティコはその後も果敢なハイプレスでレアルを苦しめた。ボールを奪った後も中盤をコンパクトに保ちながら、速いパステンポでDFを交わし、ゴールへと迫った。