DCユナイテッドのウェイン・ルーニー【写真:Getty Images】
現地時間12日に行われたメジャーリーグサッカー(MLS)の試合でDCユナイテッドとオーランド・シティが対戦し、DCユナイテッドが3-2の勝利を収めた。チームを勝利に導いたのはウェイン・ルーニーのスーパープレーだった。
試合は2-2のまま終盤を迎え、後半アディショナルタイムに突入。勝利を諦めないDCユナイテッドは、CKの場面でGKも相手ゴール前に上がって決勝点を狙ったが、クリアされてカウンターのピンチを迎えた。
左サイドのスペースに蹴り出されたボールにオーランドの選手が追いつき、ハーフウェイラインを越える。GKが上がって無人となっているゴールにそのままシュートも狙える場面だったが、相手陣内から必死に戻って追いついたルーニーがスライディングを仕掛け、ファウルを犯すことなく正確にボールを奪い取ってチームを救った。
だが、それだけでは終わらなかった。起き上がったルーニーはボールを拾って持ち上がり、再び相手陣内へ侵入すると、右サイドからペナルティーエリア左へ大きな対角線のクロスを供給。GKの飛び出せない絶妙な位置に送られたボールにMFルシアーノ・アコスタがヘディングで合わせ、ハットトリックとなるゴールを押し込んだ。
95分20秒を過ぎたところで決まったこのゴールが決勝点となりDCユナイテッドが勝利。敗戦間際のピンチから一転、ルーニーのスーパープレーがチームに勝ち点3をもたらした。
MLS公式サイトは「ルーニーが劇的な形でDCユナイテッドに勝利をもたらす」と絶賛。『NBCスポーツ』は「ハットトリックを決めたアコスタもルーニーの英雄的活躍の前に霞んでしまう」と称えた。
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