バルセロナの外国人枠選手となるアルトゥーロ・ビダル【写真:Getty Images】
バルセロナとセビージャが対戦するスペイン・スーパーカップの試合が現地時間12日に行われる。だが試合前日になって、スペインサッカー連盟(RFEF)から突然の“ルール変更”が発表されたことが波紋を呼んでいる。
今年のスーパーカップでは昨季リーガエスパニョーラ王者・国王杯王者であるバルサと、国王杯準優勝のセビージャが対戦。史上初の国外開催となり、スペインからジブラルタル海峡を挟んだ対岸にあるモロッコのタンジェで開催される。
RFEFは試合前日の11日に、この試合についてひとつの発表を行った。今回の試合は公式戦ではあるが「プロフェッショナルの試合とはみなされない」として、プロの試合を対象としたEU外外国人枠の規定が適用されず、無制限に外国人選手を起用することが可能だという内容だ。通常のリーガエスパニョーラなどの試合では、EU外外国人は3人までの起用が可能となっている。
セビージャはこの発表に反発し、ツイッターで異議を表明。「スーパーカップ24時間前のRFEFの発表に驚いている」と述べ、「もしバルセロナが3人を超えるEU外外国人を起用した場合には、不当なメンバー構成の可能性があるとして然るべき訴えを行う」と法的措置を示唆した。
バルサがスーパーカップへの帯同を発表したメンバーには、EU外外国人としてMFアルトゥール、FWマルコム、MFアルトゥーロ・ビダル、DFマルロンの4人が含まれている。一方、ブラジルのMFフィリッペ・コウチーニョはポルトガル国籍を取得したことで外国人枠から外れたとも報じられているが、正式な発表は行われていない。
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