ニューカッスルに加入した武藤嘉紀【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグ第1節のニューカッスル対トッテナム戦が11日に開催される。ニューカッスルの一部のサポーターグループは、この試合の前にクラブのオーナーに対する抗議行動を行うことを呼びかけている。
ニューカッスルはこの夏の移籍市場で、マインツから日本代表FW武藤嘉紀を獲得。その他にもスイス代表DFファビアン・シェアーや韓国代表FWキ・ソンヨン、ベネズエラ代表FWサロモン・ロンドンらをチームに加えている。
しかし、補強に費やした金額はプレミアリーグ20クラブの中で多くはない。FWアレクサンダル・ミトロビッチをフラムに売却したことなどもあり、英『スカイ・スポーツ』によれば移籍市場での収支は2500万ポンド(約35億円)以上の“黒字”だという。
出費に消極的だったとも言える補強の一方で、オーナーのマイク・アシュリー氏が10日に百貨店グループ「ハウス・オブ・フレーザー」の買収を決めたことがニューカッスルサポーターの怒りを買った。アシュリー氏はこの買収に9000万ポンド(約127億円)を支払うとのことだ。
サポーターグループのひとつは、開幕戦前にニューカッスル市内でアシュリー氏への抗議を行うことを呼びかけた。クラブ側は火消しを図り、ファンに向けて補強の成功を主張する声明を公式サイトに掲載。武藤を含めた7人の新戦力加入で「昨季を10位で終えたメンバーより良くなった」と述べ、チームを応援してほしいと訴えている。
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