マグパイズの歴史を築いたレジェンドたち
ジノラ、シアラー、オーウェン(左から)ら多くのレジェンドがセント・ジェームズ・パークを沸かせてきた【写真:Getty Images】
120年以上の歴史を誇るスタジアムということもあり、数え切れないほどのレジェンドプレーヤーたちが観客を熱狂させてきた。1940年代後半から1950年代にかけて活躍し、スタンドの名前にもなっているFWジャッキー・ミルバーンもその1人だ。
トップリーグでの優勝は1927年まで遡らねばならないが、1990年代後半は常に上位争いをする強豪クラブだった。1995/96シーズンにはマンチェスター・ユナイテッドと激しい優勝争いを演じていたが、年明けまで首位だったにもかかわらず、サー・アレックス・ファーガソンの挑発に乗ってテレビカメラの前でブチ切れるという愚行に及んだケビン・キーガン監督の迷走をきっかけに勢いが途切れてしまった。そして優勝をあと少しのところで逃している。
当時のチームにはレス・ファーディナンドやダビド・ジノラ、ピーター・ベアズリーら、のちにプレミアリーグのレジェンドと呼ばれる選手たちが数多く在籍していた。そして1996/97シーズンからは、地元出身でクラブの象徴として語られるようになるアラン・シアラーが加入する。
シアラー引退後の2006年にはレアル・マドリーからマイケル・オーウェンが加入。若くして脚光を浴びたストライカーは度重なる負傷などの影響で力を発揮しきれなかったが、スター性は抜群だった。デイビッド・ベッカムやライアン・ギグス、ポール・スコールズ、ネヴィル兄弟らとともに「The Class of ’92 」の一員だったニッキー・バットもキャリアの晩年をニューカッスルで過ごした。
他にシェイ・ギブン、ファブリシオ・コロッチーニ、キーロン・ダイアー、スコット・パーカー、ホナス・グティエレス、オバフェミ・マルティンス、ファウスティーノ・アスプリージャ、パトリック・クライファート、アンディ・キャロル、マーク・ヴィドゥカらもニューカッスルの歴史に名を刻んでいる。