移籍市場の期間変更の理由
ロシアワールドカップも幕を閉じ、次はいよいよ欧州主要リーグの開幕が近づいている。現在は各クラブが新シーズンに向け補強などを行っており、プレシーズンマッチなどを通して最終調整を行っている最中だ。
この時期の目玉はやはり移籍市場だ。大物選手たちの動向には世界中から注目が集まり、そこで動くお金もまた、ケタ違いである。今夏はクリスティアーノ・ロナウドのユベントス移籍などが大きな話題を呼んだ。
誰もが注目する移籍市場だが、今年よりイングランド・プレミアリーグ、イタリア・セリエAの移籍期間が変更となったのをご存じだっただろうか。
それまで欧州移籍市場の期間は8月31日が最終となっていた。そのため、8月半ばには開幕を迎える欧州主要リーグでは、新シーズンが始まっても移籍市場は開いたままだったのである。そこで起こるのがシーズン途中の移籍。つまり開幕から2、3試合をこなした後に新天地へと旅立つケースが多く見受けられたのである。昨シーズン、アーセナルからリバプールへ移籍したアレックス・オックスレイド=チェンバレンはリーグ戦3試合をアーセナルで過ごし、移籍市場最終日にリバプール加入で合意していた。
リーグ開幕後まもない移籍は、チーム構成をより一層難しくさせる。英『Sky Sport』によれば、そういった問題を解消するため、プレミアリーグは昨年に移籍市場を開幕前日に変更するという決断を下したという。その分移籍市場開幕も早め、今年の場合はロシアワールドカップ開幕前の6月9日から密かに幕を上げていたのである。なお、国外への放出は今まで通り31日までとなる。