ドイツ代表引退を表明したメスト・エジル【写真:Getty Images】
30日付けの独誌『キッカー』で元ドイツ代表で主将も務めていたMFローター・マテウス氏が先日ドイツ代表からの引退を表明したMFメスト・エジルについてコメントしている。
エジルはロシアワールドカップ(W杯)大会前に同僚でトルコ系のMFイルカイ・ギュンドアンとトルコのレジェップ・タイイップ・エルゴアン大統領に面会した。またその時に撮った写真がメディアに広まり政治利用されたとして大きな問題になっていた。
この件に関しマテウス氏は「誰と写真を撮ろうが問題ない。ただ彼は批判が起こる事を予想し早めにコメントを出さなければならなかった」と私見を述べた。
なおドイツはW杯で史上初のグループリーグ敗退となりエジルはその戦犯として大きな批判も受けた。その事もありエジルは自らのツイッターで「人種差別や軽べつを受けているという感情がある限り、これ以上ドイツの代表レベルでプレーすることはない」と代表引退を表明した。
マテウス氏はエジル引退について「残念で悲しい。8年以上にわたり素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。彼はドイツサッカー界に多くのものをもたらした」と功績を讃える一方で「ここ1年半はあまり良くなかった。彼の引退は損失ではなく新しい選手が出てくるチャンスである」と29歳レフティーの引退をプラスに捉え、新世代の台頭に期待を寄せている。
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