アラベスを退団したMFセルヒオ・ジャマスがV・ファーレン長崎加入か【写真:Getty Images】
昨季から在籍のFWファンマ、今夏加入のFWハイロ・モリージャスに続き、V・ファーレン長崎が3人目のスペイン人選手獲得に近づいているようだ。
スペイン紙『アス』は、同国1部のアラベスで構想外となったMFセルヒオ・ジャマスが長崎加入に迫っていると報じた。同選手は昨季セグンダB(3部相当)のレアル・ウニオンに期限付き移籍していたが、今季も所属元のアラベスで居場所を勝ち取れず、28日に双方合意のもとでの契約解除が発表されている。
アラベスの下部組織で育ち、2012/13シーズンにトップチームデビューを果たしたジャマス。同クラブが2部リーグに所属していた2014/15シーズンと、2015/16シーズンはそれぞれリーグ戦14試合、19試合に出場していた。
しかし、トップリーグ昇格とともに構想から外れると2016/17シーズンは公式戦出場なしに終わった。そして昨季の3部リーグへのレンタルを経て、少年時代から過ごしたクラブを去ることとなった。
長崎移籍を報じた『アス』紙によれば、ジャマスには昨季中にも日本のクラブから接触があったというが、その時はアラベスが放出を拒んで移籍が実現することはなかったという。減俸を受け入れたか、移籍金なしのフリー移籍を選手本人が望まなかった可能性があると伝えられている。
それでも半年で生え抜きMFのチーム内での立ち位置が大きく変わることはなかった。アベラルド監督の構想から外れ、1年の契約を残しながら年俸の約半分にあたる10万ユーロ(約1300万円)を受け取ったうえでアラベスとの契約解除を受け入れたとのこと。
過去にじん帯の負傷による約9ヶ月の離脱を経験したこともあるが、25歳という十分に成長の余地を残した年齢ということもあって、より多くのプレー機会を得られる環境に移りたいという本人の意思もアラベスとの契約解除に至った理由のようだ。
かつてアラベスのスペイン1部昇格に貢献したジャマスは、日本で再起を図ることになりそうだ。『アス』紙によれば、長崎では週給2万5000ドル(約280万円)と必要に応じた家族の渡航費を受け取ることになるという。
すでに主力として活躍し、かつてアラベスに在籍した経験もあるファンマや、Jリーグデビューが待たれるハイロ・モリージャスとともに、スペイン人トリオが長崎をJ1残留に導くか。
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