レアル・マドリーに加入したヴィニシウス・ジュニオール【写真:Getty Images】
レアル・マドリーは、この夏にフラメンゴから獲得したU-20ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールをユースチームにあたる「フベニルA」に選手登録した。だが実際にはトップチームでのプレーが見込まれている。
ブラジル国内で将来のビッグスター候補として非常に高い評価を受けていたヴィニシウスは、昨年5月にマドリー移籍の合意が発表された。その時点ではまだ16歳だったにもかかわらず、4500万ユーロ(約58億円)と言われる巨額の移籍金での合意となった。
国際サッカー連盟(FIFA)の規定により、マドリーへの移籍が実行されるのは18歳の誕生日以降。今月12日で18歳となったヴィニシウスはスペインへ渡り、20日に本拠地サンティアゴ・ベルナベウでの入団発表を行った。
しかしマドリーは、同じくこの夏に加入したDFアルバロ・オドリオソラをトップチームの選手として公式サイトのメンバー表に加える一方で、ヴィニシウスはまだ加えていない。27日には、フベニルAの登録メンバーとしてマドリードサッカー連盟の公式サイトにその名前が記載された。
だが、実際にはヴィニシウスはやはりトップチームでプレーすることが見込まれる。スペイン紙『アス』などによれば、フベニルAの選手として登録されたことにはひとつの理由があるようだ。
リーガエスパニョーラではトップチームの選手登録枠が25人となっているが、下部組織に登録することでその枠を埋めることなくトップチームでのプレーが可能。また、トップチームのEU外外国人枠を埋めることもない。18歳という年齢を利用し、トップチームの選手枠を有効に使うための選択だとみられている。
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